返還請求が減少傾向
経営再建中の消費者金融大手、武富士の小畑英一管財人は、借り手が払いすぎた利息である過払い金の返還請求が1兆3816億円(90万7787件)に達したと記者会見で発表した。社債などを含めた合計は1兆5288億円(91万268件)。このうち約300億円を管財人は債権と認めない考え。
2010年9月下旬の破綻時に公表した負債総額約4336億円の約3.4倍に膨らみ、いかに顧客の過払い金の返還を求める動きが急激に加速したかを象徴している。これは武富士に限ったことではなく、その他消費者金融にも大きな影響を及ぼし利息返還が殺到。過払い金返還請求は社会現象となるほど急増する結果となった。
しかしここにきて、アコム、プロミス、アイフルの消費者金融大手3社に対する過払い金の返還請求件数が減少に転じている。急増を招いた武富士破綻の影響が落ち着き、市場で一時期高まった経営への不安はいったん後退した形だ。ただ、収益の源泉である貸付金残高が底打ちするのは「2012年度後半になりそうだ」と久保健プロミス社長は言い、かつての勢いを取り戻せるとしても、さらに時間がかかりそうだ。
【2011年6月】


